「少し欠けただけだから大丈夫?」・・子どもの将来の歯のトラブルにつながる外傷について

子どもは転びやすく、口元をぶつける機会も多いため、

「少し欠けただけだから大丈夫」・・・・

実はその判断が、将来の歯のトラブルにつながることがあります。

歯の外傷(ケガ)はとても身近な事故です。

しかし

・痛みが少ない

・出血が止まった

という理由で様子を見てしまい、

数か月〜数年後に歯の変色・神経の死・歯並びへの影響が出るケースも少なくありません。

この記事では

「どれくらい多いのか」「なぜ起こるのか」「今すぐ何をすべきか」

を、歯科医の立場から分かりやすく解説します。

子どもの歯の外傷はどれくらい多い?

子どもの歯の外傷の発生率

年齢歯の外傷を経験する割合
乳歯列期(0〜6歳)約30〜40%
混合歯列期(7〜12歳)約20〜30%

出典:Andreasen JO et al. Textbook and Color Atlas of Traumatic Injuries to the Teeth、日本小児歯科学会「小児の歯の外傷に関する報告」より

上記のように、3〜4人に1人の子どもが、何らかの歯の外傷を経験していると言われています。

なぜ子どもは歯をケガしやすいの?

外傷の原因・割合

原因割合
転倒・つまずき約50〜60%
遊具・家具への衝突約20%
スポーツ約10〜15%
交通事故・その他約5%

出典:WHO Injury Surveillance、日本小児歯科学会より

🔍 ケガや歯に影響が出やすいのは、子ども特有の理由があります

・頭が大きく、前に倒れやすい
・反射的に手が出にくい
・乳歯・生えたての永久歯は骨が柔らかく、位置がずれやすい

受傷した→まずするべきことは?

①お子様を落ち着かせる
②出血がある場合は、それを止める
③歯の状態をチェック

◆状態別の対応◆

🦷 歯が欠けているケース🦷
・小さく欠けただけ → 緊急性は低いが1週間以内に受診
・赤い線が見える → 神経露出の可能性、即受診

🦷 歯がグラグラしている🦷
・生理的動揺(〜0.2mm)以上なら要注意
・骨や歯根の損傷の可能性あり → 早めに受診

🦷 歯の位置がずれた/めり込んでいる🦷
・骨折を伴うことあり、放置は危険 → すぐ受診

🦷 歯が抜けた🦷
・歯根膜を触らない
・牛乳 or 生理食塩水で保存
・時間との勝負 → すぐ受診

受診の目安チェックリスト

✅ 歯の色が変わってきた
✅ 歯ぐきが腫れている
✅ グラつきが続く
✅ 痛みが後から出てきた
✅ ぶつけた直後は分からなかったが、何となく違和感が続いている

👉 1つでも当てはまれば、受診をおすすめします

よくある誤解Q&A

Q. 痛がっていなければ大丈夫?

A. ❌ 痛みがなくても神経が傷んでいることがあります。

Q. 乳歯はいずれ抜けるから放置してもいい?

A. ❌ 下の永久歯に影響することがあります。

子どもの歯の外傷は

「その場での痛み」よりも「将来への影響」が問題になります。

早期対応で守れる歯があります。

迷ったら「念のため受診」が正解です。

📌 当院では、歯の期になる相談にも応じています。

お気軽にご相談ください。