インドネシア運輸省空運局は8月28日、ウイルス感染症エムポックス(サル痘)の国内への流入を防ぐため
水際対策を実施すると発表しました。
インドネシアへ入国する全ての人に対して、政府の公式アプリ(https://sshp.kemkes.go.id/)を通じた
健康状態や渡航歴などの報告を義務付けるとし、8月29日19:00から実施が開始しています。
今回は人や動物の間で感染を引き起こすウイルス感染症であるエムポックス(サル痘)について、お話しします。
目次
どうやって感染するの?
1) ウイルスを保有する動物(リス、ネズミ、サル、ウサギなどのげっ歯類)から人への感染
感染した動物の血液や体液、皮膚や粘膜の病変に直接接触することで感染します。
2) 人から人への感染
感染している人の発疹、瘡蓋、体液や血液に触れること、性的接触、近距離での対面で
飛沫に長時間さらされること、感染している人の使用した寝具や器具などに触れること
によって感染が起こる可能性があります。
どんな症状が出るの?
潜伏期間は5~21 日(通常7~14 日)とされ、発熱、頭痛、リンパ節腫脹、筋肉痛などが1~5 日続き、
その後発疹が出現します。 発疹は典型的には顔から始まり、体幹部へと広がります。
また皮膚だけでなく、口腔、陰部の粘膜、結膜や角膜にも発疹が生じることがありますが、
エムポックス(サル痘)の多くは軽症で発症から2~4 週間で自然に回復します。
感染予防方法は?
- 野生動物に注意する
- サル痘に感染している人との密接な接触や身体的な接触を避ける
- 水、石鹸、アルコールティッシュで定期的に手を洗う
感染した場合はどうすればいい?
発疹、発熱、頭痛、リンパ節腫脹、筋肉痛などのサル痘を疑う症状が見られた場合は、
医療機関にまずはご相談ください。
受診の際には、飛沫が飛ばないようマスクの着用、水疱を含む皮膚病変はガーゼなどで覆うなどの
対策をお願いします。