ホーム新着情報本当は怖い性感染症~女性に多い7つの性感染症について~ 本当は怖い性感染症~女性に多い7つの性感染症について~ コメントする / 医療情報, 新着情報 / By kizuna-clinic-admin 佐藤さん コロナ以降 性感染症が増えているというのは本当でしょうか。私の周りでも梅毒にかかる人が出ています。 アメリカ疾病対策センター(CDC)、世界保健機関(WHO)、日本国内の発表でも、クラミジア、淋菌、梅毒が増えているとの報告があります。 医師 この記事は、きずなクリニックの医師である マチルダがお話します。性感染症の梅毒の感染者数が急増しています。年間の感染者数は10年で12倍に急増し、2023年には、3年連続で過去最多となりました。しかし増加しているのは梅毒だけではありません。淋病やクラミジアなど、ほかの性感染症も増加傾向にあります。今回は増加する性感染症について解説します。 きずなクリニックはインドネシア・ジャカルタにある日系クリニックです。18年間ジャカルタで日本人の健康をサポートしてきた、豊富な経験を持つ医師と 日本の看護師資格を持つ看護師 および日本人の医療関係者がアドバイザーとして常駐しています。日本とは異なる環境の中で病気になると、言葉・医療体制・治療方法など、不安に感じることも多いことでしょう。きずなクリニックでは、ひとりひとりの患者さんの不安に寄り添い、確かな医療技術と日本の医療を熟知したスタッフが患者さんとともに最良の方法を一緒に探していくことを目指しています。病気の時だけでなく、健康面で気になることがある場合には、どんなことでもお気軽にご相談ください。 健康面について相談する 女性に多い7つの性感染症について 女性がかかりやすい性感染症には、クラミジア、淋菌、梅毒、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、トリコモナス、性器カンジダなどがあります。これらの感染症は、症状が出にくい場合も多く、気付かずに感染拡大や病気を進行させてしまっている可能性があります。性感染症の感染確率は、病気の種類や性行為の種類、コンドームの使用状況などによって大きく異なります。一般的に、1回の性交渉で、下記のような感染の確率があります。1.クラミジア:30~50%2.淋病:20~30%3.性器ヘルペス:約5~10%4.尖圭コンジローマ:約60~80%5.梅毒:20~30%6.ウレアプラズマ:約30〜50%7.トリコモナス:70~80% 1.世界・日本・性感染症で感染者数が一番多い クラミジア感染症 クラミジア感染症はクラミジア・トラコマティスという細菌が引き起こす感染症で、WHO(世界保健機関)の報告では生殖年齢人口の4%が感染していると言われるほど、感染者数が多い性感染症です。性行為の経験があれば誰にでも感染する可能性があり、感染率の高さと、感染しても無症状が多いという特徴があります。無自覚での病気の進行やパートナーへの感染など注意が必要です。感染する場所は、尿道、子宮の入り口、眼の結膜、のどの奥、肺などで、潜伏期間は3日~7日間です。〇症状は?放置すると子宮頚部から腹腔内へと進展し、子宮付属器炎や骨盤内炎症性疾患も発症しますが、感染者の約90%が無症状との報告があるほど、感染に気付きにくいです。症状が出る場合は、不正出血、粘り気の強いおりもの、おりものの量が増える、下腹部痛、上腹部痛、また、咽頭に感染した場合は、喉の痛みや腫れ、発熱、咳などの症状が出ます〇検査方法おりもの、血液〇治療方法抗生剤の内服を行います 2.クラミジアに次いで2番目に多い性感染症 淋病 あらゆる性行為(セックス・オーラルセックス・アナルセックス)で感染する性病で、感染力も非常に高いことが特徴で、淋病に感染したあと、同時にクラミジアを発症する確率が高いこともわかっています。感染初期は症状が軽く、進行するまで分からないことも多いため、気づかないままに他の人へ感染を広げている場合があります。潜伏期間は2〜7日です。〇症状は?・黃や黄緑のおりものが出る・おりものの量が増加する・性交時に痛みがある・不正出血・外陰部に軽い腫れやかゆみがある・頻尿や排尿痛などの膀胱炎様症状がある〇検査方法おりもの〇治療方法内服薬が効きにくいため、筋肉注射や点滴などで行います。